天井の異変=雨漏りとは限りません。まず原因を調べることが大切です。

「天井が落ちてきた。」
以前、雨漏りの修理をさせていただいたお客様から、そんなご連絡をいただきました。
数年前に雨漏りをしたことがあるお宅なので、
「また雨漏りしたのでは?」
と心配になります。
近くの現場にいたこともあり、その日の午前中に確認に伺いました。
まずは、以前の雨漏りとの関係を確認

現場を確認すると、数枚の天井板が落下していました。
ただ、以前雨漏りを修理した場所とは別の場所です。
そこで「雨漏り」と決めつけず、落ちた天井板や天井内部の状態を確認していきました。
原因は雨漏りではなく、天井材の経年劣化

確認してみると、天井板には接着剤を使った跡がなく、釘で固定されていました。
そして築年数が経ったMDF系の天井材は、経年によって柔らかくなり、釘が効きにくい状態になっていました。
そこへ連日の雨による湿気も重なったことで、天井板が落下したと考えられます。
つまり今回は、以前の雨漏りが再発したことが原因ではありませんでした。
「前にも雨漏りしたから」と決めつけない
住まいの不具合は、見た目だけでは原因が分からないことがあります。
例えば天井のシミや変色でも、
屋根からの雨漏り、配管からの漏水、結露や湿気など、原因は一つとは限りません。
今回のように、天井材そのものの経年劣化が関係していることもあります。
だからこそ大切なのは、症状だけを見て工事を決めるのではなく、「なぜこうなったのか」を最初に確認すること。
原因が違えば、当然、直し方も変わります。
原因を見極めて、必要な工事を考える
「雨漏りかもしれないから屋根を直す」
「古いから全部交換する」
そうやって最初から工事を決めてしまうのではなく、まず状態を確認する。
そして、
どこが悪いのか。
何を直す必要があるのか。
まだ使えるところはどこなのか。
それを見極めてから工事方法を考えることが、余計な工事を増やさず、無理なく家を守ることにつながります。
家のことなら、ずっと相談できる大工でありたい。
天井のシミや変色、たわみなど、「いつもと違うな」と感じることがあれば、原因を決めつけず一度状態を確認してみることをおすすめします。






